核兵器のない世界をめざし歩きました

核兵器のない平和で公正な世界をめざし今年も歩きまました。

 5月9日に北海道礼文島を出発した国民平和大行進・北海道→東京コース(日本海側)の行進が、北海道、青森、秋田、山形、新潟、長野、群馬を経て、7月19日午後5時に深谷市の上武大橋で埼玉に引き継がれました。

 

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←深谷市側に向かって上武大橋を行進する群馬県行進団

 

 

 引き継ぎ式では、群馬県代表と埼玉県代表の挨拶のほか、北海道からの「通し行進者」竹田昭彦さん(平和遺族会、横浜市在住)が紹介されました。竹田さんは「私は4歳のときに父を戦争で亡くし、戦後苦労して育ちましたので、戦争反対の思いは強い。憲法九条は、戦死者の遺言です。『核兵器も戦争もなくそう』の声を世界に向けて発信しながら歩いています。70歳です」と挨拶されました。

群馬県から埼玉県への平和行進引き継ぎ式 ↓

010.heiwakosin_hikitugi.jpg  70歳とは思えない溌剌とした竹田さんの元気さに圧倒され、感銘を受けました。

 同日午後6時から、県西部からの県内行進と合体して深谷市内の行進が80人の参加でおこなわれ、「“ノーモア・ヒロシマ!” “ノーモア・ナガサキ!”」「核兵器のない世界を実現しょう」「核兵器全面禁止条約の交渉をただちに始めるよう求めよう」「政府は
非核三原則をきちんと実行せよ」
「普天間基地の無条件撤去、新基010fukaya_heiwakosin.jpg地建設反対」などの声をあげなが
ら夕方の商店街を行進しました

 20日午前は、うちわ祭りが行なわれている熊谷市内の平和行進
にも参加。今年も「深谷→熊谷通
し行進」をしました。

 平和行進は午後、江南→大里地
域を行進、以後、鴻巣、北本、桶
川、上尾、さいたま市、蕨、戸田
へと引き継がれ、7月27日に東
京に引き渡されました。

熊谷駅前を行進。先頭手前の手を上げておられるのが通し行進の竹田さん ↓

 

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通し行進者のエネルギー

 日本原水協のホムページに「竹田昭彦日誌」が掲載されています。それを拝見して、通し行進者は単に行進するだけでないことを初めて知り、感心しました。
ペナント・署名用紙・募金帳・領収書・金銭出納帳・募金袋・行進日誌(報告書)などの「七つ道具」をリュックサックに入れて持ち歩き、行く先々で、首長、議長、教育長を訪問して① 8月の広島の世界大会へむけたペナントに記名のお願い、②「非核三原則の厳正な実行」を求める総理大臣・外務大臣宛署名への賛同署名のお願い、③核兵器廃絶運動への賛同募金の3つのお願いをしたり、駅頭や街頭での「核兵器のない世界を」の署名活動への参加や各種団体への協力要請行動、地域原水協の集会や民主団体の平和集会などに参加して話をするなど、各地の平和行進実行委員会の人たちと行動しながら、平和行進を行なっておられることを知りました。

竹田さんは、5月に開かれた国連のNPT(核不拡散条約)再検討会議への要請行動にも、日本原水協の1600人の1人として参加されています。5月1日に日本を出発、2日には午前、ニューヨーク市のセントラルパーク付近で署名行動をし、午後、国際署名を国連へ届けるパレードに参加。世界から集まった1万人がタイムズスクエア近くから国連本部近くの公園まで行進。署名690万筆は、NPT再検討会議のリブラン・カバクテュラン議長とセルジオ・ドゥアルテ国連上級代表(軍縮担当)が受け取りました。

竹田さんは5月8日に帰国し、10日、北海道内「根室コース」で釧路町の役場訪問から平和行進に参加されています

竹田さんは「日誌」の中で、広島・長崎の世界大会へ地理的に最遠方で時間と費用もかかる北海道から、毎回、数百人規模で参加していることや自治体訪問で、首長・議長・教育長さんの多くが快く署名に賛同されることなど北海道の凄さについて書き、その背景
に沖縄地上戦での北海道民の戦死者が多いこと(差別的に動員されたようです)などがあるのでは、と分析されています。
実際の被爆状況を見て、被爆体験の話を聞くことが、1番の勉強になるとして、10年ほど前から毎年広島への修学旅行を実施している北海道のある町の中学校の話。弘前市の行進では、老人ホームの新日本婦人の会の班のメンバーで、89歳の最高齢者はじめ平均年齢80.5歳の4人が参加。柏崎市の行進でも89歳の男性が参加、男性はこの地区の第1回目の行進から参加し半世紀続けておられる。新潟市の行進では新潟大学の学生たちが先頭の「リレー横断幕」を持って歩き、長岡市の行進では、下校する高校生男女のほとんどが行進団の振る手に「がんばって下さい!」と手を振って声をかけ、若いエネルギーをもらいました。前日の終了場所から行進を引き継ぎ、切れ目なく歩いて進む地道な長野県下の行進。
群馬県の行進では、お巡りさん

 

takasakisi_hikakuposuta.jpgの姿が1回も見えず交通整理なし、 「核兵器廃絶が高崎市民の願いで す」と自治体が作製した「核兵器 廃絶」を訴えるポスターを見るの は初めて等々、行進中の感動の数 々が紹介されています

 

竹田昭彦さんの「日誌」より⇒

 竹田さんは2001年、2002年、今年が北海道→東京コース、2009年は広島→長崎コース、2008年と2007年は東京→広島コース、2006年宮崎→広島コース、と通し行進を毎年されているようです。

 また47都道府県でフルマラソンを達成するなどアマチュアのマラソンランナーとしても有名で、マラソンに関する著書を出しておられることも初めてネットで知りました。

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今年53回目となる2010年国民平和大行進。5月6日、東京・夢の島の第5福竜丸展示会館前をスタートした東京-広島コースをはじめ、11幹線コースが8月4日から原水爆禁止世界大会が開かれる広島をめざして、酷暑・猛暑の中、また雨の日も休ます歩き継がれています。

  今年の平和行進では、宮崎→広島コースでは、口蹄疫(こうていえき)の拡大で、宮崎県知事が「非常事態宣言」を宣言、感染家畜の全頭処分、隔離、消毒の徹底とともに修学旅行の延期、講演会などイベントの自粛を県民に呼びかけているもとで、宮崎県内平和行進も中止(大分→広島に変更)というハプニングがありました。(管理人

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